この記事では、カクテルパーティー効果という心理学用語について解説します。
恋愛やマーケティングにも活用できる心理学ですので是非最後までご覧ください!
カクテルパーティー効果(cocktail party effect)とは?
有斐閣現代心理学辞典では、カクテルパーティー効果について、
さまざまな声や音が飛び交う騒々しい状況のなかで、他の音と区別をして、特定の人物の声だけに選択的に注意を向け、聞き分けることができる効果をいう。
と説明されています。
イギリスの認知心理学者であるコリン・チェリーが「両耳分離聴」の実験を通して提唱しました。
何かを勉強する際に辞書や辞典を参照することはとても大事です!
最近では、ネット上で知識を取り入れることも多いと思います。
しかし、たくさんの情報が溢れているほか、ときには誤った情報が混ざっていることもあり、勉強がうまく進みません。
始めに、辞書や辞典で、定義等の正確な情報を確認することで、理解がブレずに学習を進めていくことができます。
手元に辞書や辞典をご用意されることを強くオススメします。
カクテルパーティー効果(cocktail party effect)の解説
なぜカクテルパーティー?
カクテルパーティー効果を見つけた実験!両耳分離聴!?
このように人間が、自分の意識を向けたものを選択して、認識することができることを選択的注意といいます。その一例として、カクテルパーティー効果があります。
この両耳分離聴の実験によって明らかになった「選択的注意」は、イギリスの認知心理学者が提唱した、「フィルター理論」を強く裏付けるものとなりました。
カクテルパーティー効果(cocktail party effect)の活用法
恋愛編
まずは、よくある一人から、少し知ってる人までランクをあげましょう!
とにかく、名前を呼びましょう!!
マーケティング編
ビジネスやマーケティングでの活用例は、カクテルパーティー効果というより、選択的注意の効果を用いたものになります。
先ほどの例と同じことではあるのですが、広告などで、ついつい人が注意してしまうような文言を入れるというものです。
例1)多くの人向け
「いい物件を紹介します」
「買わなきゃ損な物件を期間限定で紹介します」
「損」とか「期間限定」とかついつい注意してしまいますよね。
人はなぜ、期間限定に弱いのかを説明している記事↓
例2)一部の人を狙って
「いい物件を紹介します」
「池袋周辺!カップル向けの物件紹介します」
池袋のカップルはついついみちゃいますよね。自分の属性との共通点があったりすると注意がむきやすいです。
まとめ
これまでのことをまとめておきます。
- 多くの刺激の中で、注意を向けたものを選択して認識できることを選択的注意という。
- 選択的注意の中で、特に、騒々しい状況のなかで、特定の人物の声だけに選択的に注意を向け、聞き分けることができる効果をカクテルパーティー効果という。
参考文献
「カクテルパーティー効果」. 二瀬由理 . 『有斐閣現代心理学辞典』. 初版. 有斐閣, 2021, p.103
齊藤勇監修 田中正人著. 『図解 心理学用語大全 人物と用語でたどる心の学問』. 誠文堂新光社