この記事では、元国家公務員の私が、面接試験にどのような心持ちで臨めばいいかをお話しします。
面接試験全般に活用できる考え方だと思いますが、一応心理職の公務員の試験を受ける場合を想定して考えを述べていきます。
私は、公務員試験の面接で高評価をもらうことができたので、参考にする価値はあると思います。
面接ってなんやねん?
まず、面接とはどういうものなのかについてお話しします。
面接では、「その場で直接」受験者とやり取りする
面接とは、なんなんでしょうか。
みなさん面接対策というと、「質問を想定して、回答を準備しておく」というのが、ほとんどですよね。合わせて、マナーとかとか…
面接官は、質問したいことがあって、その答えが聞きたいから、わざわざ時間を使って、面接をして質問するのでしょうか。
いや、それなら、アンケート用紙作ってじっくり時間かけて答えてもらう方が効率的ですし、情報を得られるはずです。
なぜ、直接、その場で、受験者とやりとりする必要があるのか。そこに面接を行う目的があります。
面接でわかることとは?
アンケートではわからないけど、面接ではわかることは何か。
それは、質問に対する回答内容ではなくて、回答の仕方です。
どんな姿勢で、どんな表情で、どんなスピードで、どんな抑揚で、どんな動きをしながら、どんな言葉を選んで…あげていくとキリはないかもしれませんが、
私なりに、一言で言うと、「受験者の印象」をみたいのではないかと思っています。
元国家公務員が考える面接に臨む姿勢3選
では、ここから、私の考える面接に臨む心持ちをお話ししていきます。
1 面接官とおしゃべりしようね
面接では主に受験者の印象を見るのが目的なんだと述べました。ただ一問一答をするのが目的じゃないんです。
印象を感じるために、面接官は、やりとり=会話をしたいと思っています。答え(回答内容)がいいかどうかより「どう」答えるかです。
多くの就活生の方々!回答内容ばかりに気をとられてませんか!
「わからない」「今考えます」もOK
面接で答えに詰まってしまわないか心配だ、という方は多いのではないでしょうか。
しかし、私としては、面接官から聞かれた質問に対して、「わからない」「今考えます」も全然ありだと思っています。
なぜなら、面接官は、会話をしたいからです。
実際の仕事中の会話では、「わからない」と答えることも「確認してあとで伝える」(面接ではこれはできないので、せめて今考える)と答えることもいーーっぱいあります。
だから、面接の中で答えに困ることがあっても当たり前なのです。
ただ、その時に、「どう」答えるか、答え方が大事になると思います。
- 質問に困った時、無言で黙ってしまう。
- 質問にあっていないことを答えてなんとなくやり過ごす。
- 何を答えたらいいかわかっていないけど、とりあえず何か適当に答える。
これらの例は、本当によくあると思います。自分もしてしまうことはあります。
しかし、私が面接官だったらこれらの反応をする受験生にあまりいい評価は出さないです。
なぜなら、これらの例は、仕事でやってはいけない対応だから。
①の場合、上司やお客さんに何か聞かれて黙るとかあり得ないですよね。
②の場合、やりとりになっていませんよね。お客さんに何か問い合わせられているとして、違うことを答えていたら、お客さんの悩みは解決しません。仕事をしていないようなもんです。
③の場合、②と似てますけど、相手が何を知りたいかわかっていないのにしっかりと答えられるはずがありません。これも仕事ができてないようなもんですね。
面接官に聞き返すのもあり
③の例の時ですけど、相手が何を聞いてきているのかわからないときは、しっかり確認するべきだと思います。
面接の場なので、質問されたら、すかさずさくっと答える!みたいなのがいいと思って、質問をし返すのは、あまりしない方がいいと思いがちかもしれません。
しかし、日常会話を思い返してみてください。「え?」「どゆこと?」「何言ってるかわからん」いっぱいありますよね。
質問の意味がわからなかったら「今のは〜〜という意味ですか?/〜〜を答えればいいでしょうか」など相手の意図を確認しましょう。
また、シンプルに聞こえなかったときも「すいません、もう一度お願いします」と言えばいいでしょう。
※ただし、毎回聞き返すのは、なんとなく印象悪そうですね。この人理解力なさ過ぎん??ってなりそうなので要注意です。
2 ありのままの自分を見てもらおう!
あるべき姿ってなんだろう?
突然ですが、面接って一体何を見られているんでしょうか。評価基準ってなんなんでしょうか。
それが分かれば話は早いですよね。それに沿って良いように見せればいいですから。
もしかすると、一般的な企業だと仕事に適した性格みたいなもの(=あるべき姿)が存在するかもしれません。そしてそれに応じた評価基準があるかもしれません。
しかし、心理職において、適性のあるパーソナリティって存在するんでしょうか。
私は、心理職にはこういう性格の人が向いている、こういう人がなるべきだというのはないと思っています。
結局何を見られているかは分からない
心理職においては、あるべきパーソナリティが明確ではないとすると、面接における評価基準もなおさらわかりません。
逆にいうと、何かあるべき姿に自分を寄せる必要はないのです。
どっちにしろ、自分の性格なんて簡単に変わるものではありませんし、面接に向けて作られた言動であることは、面接官はすぐにわかります。
たまたま、取り繕った自分が評価され試験に合格したとしましょう。
しかし、それは偽りの自分に仕事の適性があっただけで、本当の自分に適性はないのです。絶対に仕事が辛くなります。
面接官は、(受験者側は分からないですが)仕事の適性があるかどうかを見て合否を判断します。
素直に自分を見せて、適性があるかどうかを判断してもらうのが一番良いです。
不合格だったら、適性がない=合っていないということですから、就職後、しんどい思いをする前に判断してくれたということです。
3 おまけだがかなり重要だとおもわれる姿勢、表情
面接で印象を見るのはなんで?
始めに、面接は、受験者の印象を見るところだ、と豪語しましたが、なぜ印象を知りたいのでしょうか。
それは、仕事をする上でも、全く同じ印象をお客さんや取引先の人などに与えることになるからです。
めちゃくちゃ優秀で、良いことを思いつく人でも、めーちゃくちゃふてこかったらお客さんや取引相手に嫌われてしまいます。
そうすると、仕事に悪影響なわけです。
だから、事前に、受験者がどのような雰囲気で、相手にどんな印象を与える人なのかを見ようとなるわけです。
印象ってどう決まる?
では、印象ってどう決まるのでしょうか。
なんとなく、みなさんもわかるとは思うのですが、見た目が第一印象に与える影響は大きいです。
就活生みなスーツを着ているといっても、襟の部分がぐしゃっとなっていたり、ネクタイがゆるかったりすると、雑な印象を与えます。
ちょっとしたことかもしれませんが、第一印象を舐めてはいけません。第一印象は、その後の印象形成にも大きな影響を与えるのです。
身だしなみを整える、明るい表情で話す、こういったことは少し意識すれば、改善できることです。しかも大きな効果があるので、かなりコスパは良いです。
実際に仕事をするにしても、公務員なんかは特に世間からの風当たりは強いです。
同じ仕事をしていても見た目が雑なだけで、仕事も適当にやっているように見えてしまいます。少しミスしようもんなら叩きに叩かれます。
面接で何を答えるか長時間考える前に、まず、見た目の点で問題ないかチェックしてみましょう!
面接の目的を考えて乗り越えよう
まとめると、
面接は受験者の印象を見る場所である。だから…
- 「何を」話すかより、「どう」話すかが大事。会話を意識しよう。
- 適性があるか見てもらうためにありのままの自分の良さを出そう。
- 見た目を整えよう。
いかがだったでしょうか。
他にも面接試験の具体的な対策について記事を書いているので、是非ご覧になってください!
少しでも、みなさまの参考になれば幸いです!!
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