この記事では、元国家公務員である私が実際にやっていた公務員試験のエントリーシートの書き方を紹介します。
こうすれば必ず合格できる!と保証するものではありませんのでご了承ください。
エントリーシートとは?
エントリーシートはみなさんもご存知だとは思いますが、志望動機や自己PR、長所、短所などを書くあれですね。
公務員試験では、「面接カード」という名前だったりします。
エントリーシートを書くのがとても苦手だったり、何枚も書かないと行けなかったりして面倒に思う人は多いと思います。正直、私も面倒くさかったです。
しかし、ここで、エントリーシートを適当に書いてしまってはいけません。
私は、エントリーシートを作り込むことが唯一の面接対策だとも思っています。
エントリーシートは超絶重要!!
面接はエントリーシートですすむ
自分が公務員試験を受けたときは、エントリーシートに記載されていることについて、さらに詳しく聞かれるような感じで個別面接が進みました。
例えば、「志望動機の欄に〜〜と書かれていますが、もう少し教えていただけますか?」といった感じです。
もし、この志望動機欄に、書き方テンプレを参考に思ってもないことをつらつらと書いていたとしましょう。
その志望動機の文章はなかなかいいものに仕上がるかもしれませんが、それについて詳しく聞かれたとき、かなりフワッとした返答しかできないのではないでしょうか。
適当に書いたエントリーシートはバレる
半ば、嘘をつくようなものですから、面接の場面でそれを堂々とできる人はなかなかいないと思います。
そうでなくても、答えがどうしても抽象的なものになってしまうので、受験者が適当にエントリーシートを書いてることはすぐにバレます。
個別面接というのは、20〜30分程度しかないので、一度、「あ、この人表面的に取り繕ってるな」という印象を持たれたらもう挽回するのは難しいです。
なんとなくでエントリーシートを書くのはやめましょう!
エントリーシートを書くコツ3選
エントリシートを書くのはとてもめんどくさいが、そこで適当に書いてしまっては面接で良い評価はもらいづらいということがわかってもらえたでしょうか。
なので、「エントリーシートで、面接の進み方、評価が変わる!」くらいの意識を持ってじっくり作り込みましょう。
幸い、当日の面接と違って、エントリーシートは、たくさん時間をとって作り込むことができます。
コツ1 エントリーシートの情報量には限界がある→キーワードを決めよう
エントリーシートは書く欄の大きさが決まっているため、記載できる情報量には限りがあります。その中で、何を書くかがとても重要になってくるのです。
あれもこれも書こうとすると、全部が浅くなってしまいます。書くことは厳選しましょう。
そのためにはまず、文章を作る前に、キーワードを決めます。
そのキーワードを見つけ出すためには、「ひとことで言う」という作業がおすすめです。
例えば、僕の場合、志望動機欄に書きたかったこととしては、ひとことで言うと
「心理アセスメントが好き!!」
ということでした。
そこから、なぜ好きなのかを書くために、大学院時代の経験を書いたり、志望動機として、仕事と心理アセスメントがどう繋がっていると考えているかなど文章を作っていきました。
このようにして、各欄でキーワードを定めて、これは言いたい!ってことを書いていきます。
コツ2 自己理解を深めるとキーワードが出てくる
少し、順番が前後するのですが、各欄でさっとキーワードを出せるようにするには、自己理解が不可欠です。
よく就活の時期になると自己分析という言葉が溢れかえりますが、自己理解はとても重要だと思います。
ただ、自己理解のやり方にこだわる必要はないと思います。
いかに、自分に素直になれるか、本当の気持ちを感じられるかだと思います。
この仕事なんだか興味あるな、と思っている時点で必ず何か自分の中につながるものがあるはずなので、それを見つけ、エントリーシートに盛り込めるようにしましょう!!
コツ3 面接者に深掘りさせるように書く(最重要)
先ほども言いましたが、エントリーシートにかける情報量には限りがあるため、エントリーシートだけで全てを説明し切ることはできません。
しかし、いろいろ考えていることはあるのに、それを伝えきらずに終わるのはもったいないです。
そのエントリーシートに書ききれなかったことをどこで伝えるかというと、面接の場面しかないわけです!!
ところが、面接では勝手にこちらが話したいことを話せるわけではありません。
どうするかというと、こちらが話したいことを面接者に質問させるのです。
エントリーシートでは、少し個性的な表現を使ったり、独自の観点で考えを述べるなどついつい面接者が深掘りしたくなるようなものにします。
例えば…
例えば、志望動機では、「この仕事に興味があります」といった内容を書くことは多いと思います。
しかしそれでは、ありきたりなので面接者の心に引っかからないのです。
「この仕事に興味があります。」
そこで、自分は、こういうことに興味があるから、この仕事に興味がある、等と独自の観点を入れてみたりするわけです。
心理アセスメントの観点から、この仕事に興味があります。」
「え、なになにどゆこと?詳しく聞かせて?アセスメントが好きなの?この仕事とアセスメントがどう繋がってると思うの?
ちょっとした一言で、一気に聞きたいことが出てきます。面接者にこう思わせられれば、こっちのもんです。ひたすら自分が話したいことの話題で時間が過ぎていきます。
釣り人が針を垂らしておくように、面接者が食いつきそうなエサをシートにちりばめておくのです。
エントリーシートで面接を支配しろ!!
以上、元国家公務員である私が公務員試験を受けた当時やっていたエントリーシートの書き方について、説明してきました。
エントリーシートがどれだけ重要か理解していただけたでしょうか。
面接当日までにどれだけエントリーシートを作れるかで勝負は決まってきます!!
- 自己理解を深め、自分の考えをまとめておく。
- エントリーシートの各欄で伝えたいことをひとことで表す。(キーワードを決めよう!)
- 面接者がついつい深掘りしてしまうような表現にしよう
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